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★いつも心に太陽を(2)
1968年に公開された学園モノの映画です。
荒れた学校に赴任してきた新米教師サッカレー。彼はエンジニアの仕事を探していましたが、思ったように就職先が見つからず、学校での仕事をはじめます。
貧しいなかで苦労を重ねてきた、人生経験値の高いサッカレーですが、受けもったクラスの生徒たちによる様々な反抗に感情を揺さぶられた末に考えを巡らせ、ある行動を起こします。
彼は教科書を全部捨て、社会とはどういうものか、そののなかでどう振舞うべきか、人生をどうみつめていくべきかなどを真正面からの対話により教えることにしたのです。
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そのなかのワンシーン、サッカレーが「もっと清潔な身なりをしろ」と言ったことに対し「ウェストン先生(学校に長く勤める、別の先生)だって、だらしない」と女子生徒が反論する場面があります。
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サッカレー 「ウェストン先生はこの際関係がない。これは私の教えるクラスだ。すべての批判
の対象は私である」
不良男子生徒 「そんなの不公平だ」
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君であれば、どのように答えるでしょうか。
「そうだね、ウェストン先生にも言っておくよ」?
「君たちのために、いいお手本だけ示そうとしているのだ」?
「私が信じられないのであれば、このクラスからは出て行け」?
映画では、こうでした。
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サッカレー「そう。だが、社会とは耐えねばならない理不尽さを内包しているものだ。それらに対する折合いのつけ方も学ばねばならない」
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正義感の強い人にとっては納得しがたい言葉かも知れませんが、僕は「素晴らしい教えだな〜」と感じました。
社会にはたくさんの不平等や理不尽、矛盾が存在します。
人が集まってつくっているものですから、それらは永遠になくならないものでしょう。
そういったものをどう捉え、乗り越え、幸せに生きていくかを学ぶのが大人になるということです。
就職活動をやっていて、「不公平だな〜」と感じることがあるかも知れません。
でも、就職活動は学校の試験とはまったく違うのです。
ボランティアで学生を受け入れているわけではなく、
企業のシビアな論理を持って、いわば勝手にやっているものです。
それに対して文句を言っても何の解決にもなっていきません。
「そういった不公平がなぜあるのか」を考えて、「じゃあ、こうすれば企業はチャンスを与えてくれるのではないか」とそれを逆手に取るぐらいの気概がほしいです。
社会とは生々しいものです。
でも、だからこそ大逆転もあり得るし、ドラマティックなことも生じるし、いろんなやりがいも生まれてきます。
「生々しい」=「動いている」 ということです。
きのう正解だったものが、今日もそうであるとは限らない世界。
それをどうポジティブにとらえ、楽しく生きていくか。
これができるのが人生の達人です。
そのためには社会のことをよく見つめていくことが不可欠になります。
自分が社会をどう捉えているかというのも就職活動において大切なポイントになってきます。
メール講座ではその点も重要テーマとして扱っています。
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